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INVISIBLE SLUM
インビジブルスラム(Invisible Slum)とは、格差や貧困、社会的排除が、従来のスラムのように空間的に可視化されず、都市に分散した形で現れる環境や状況を指す概念である。資本主義が一定水準まで浸透した社会では、表面的には誰もが豊かさを享受しているように見える(文化的包摂)。しかし現実には、社会的弱者が制度や労働市場から構造的に排除される状況が数多く存在し、それらは空間的・視覚的に捉えにくいかたちで都市の中に埋め込まれている。
日本は戦後、スラムを社会的に解消することに成功したが、その結果、貧困や居住の不安定さは姿を変え、ネットカフェ難民やワーキングプアなど、不可視化された「新しいスラム」が都市の各所に偏在するようになった。これらは可視化されていないがゆえに社会課題として認識されにくく、私たち自身がその状況の維持・強化に無自覚に加担してしまう可能性すらある。こうした状況は建築学の対象としても極めて扱いにくい。
本リサーチプロジェクトは、この「見えないスラム」を概念化し、それを扱うための計画論・方法論を構想するとともに、建築的介入の可能性を提示することを目的とする。
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